冒険者雑学5

さぁ日々様々なクエストに勤しんでいる冒険者の皆様こんにちわ。さて、今日も冒険者の雑学って言うか、雑談していきましょう。

皆さんは、何を思って冒険者になりましたか?

まぁ正確には、何を思って冒険小説を読もう(もしくは書こう)と思いいたりましたか? いや、これ結構重要な事だと思いまして。

 と、言うのも最近溢れている異世界物って、多くはそういった作品に何かしら感銘を受けて自分も書こうという思いから書かれる物なんですが、そういった場合、面白い物語を書こうという意識が先立ってしまって、面白い冒険になっていないんですよね。

 っというかむしろ、最近は冒険をなるべくしないような方向に話を持って行っているような気さえします。勿論どの様な話を書くかは作者の自由なのですが。しかし平凡な日々を送りたいならわざわざ異世界に行くなよと思う事もあります。過酷な環境、厳しい自然、見知らぬ土地で得難い平穏を手に入れようという目標は面白いんですが、それだったら別に砂漠や北極圏でもいいわけです。わざわざ異世界でする必要性は? とまぁこの辺の愚痴はさておいて。

 どうも、冒険の面白み、あるいは醍醐味という物を理解している人が少ないように感じられます。だからクエストも目的地までの描写が無いし、荷物も亜空間に収納するし、何なら町から出ないさえあります。旅行とかいった事が無いのかな?

 旅は目的地に着くまでが楽しいのですよ。そしてその道中で起こる様々な出会いや出来事が、冒険を面白くさせるのです。あるいは予定通りにいかない、必要な道具が足りない等のアクシデントを、知恵と工夫で乗り込んでいくような、不便さを楽しむという感覚が重要になってきます。

 ほら、子供のころの遠足で持っていけるおやつは300円までと制限を設けられた時に、そこに不満を感じるよりもどうやって好きなおやつを300円内に収めようかと必死に考えた事はありませんか? あの感覚が重要です。

 わた異世界物でよく使われる収納魔法とやらは否定派です。

 冒険に利便性を求めるなんてナンセンスです。遠足に無制限におやつを持ち込んで何が楽しいというのですか? 持って歩ける道具の重量を考えて、必要最低限の道具で何とかする、そうやって準備を考えるのが旅や冒険の醍醐味なのです。一度ホームセンターのキャンプコーナーで、ソロキャンプをするとしたら何が必要か、何をどれだけ持っていこうか、それらはいくらかかるかを考えてみて欲しいです。恐らくは余分な物を持ち込んだりして、重量オーバーになり、そして金額もだいぶ高くなるはずです。例えば折り畳める椅子とか不要です。その辺の切り株に腰掛ければいいのです。

 さらにそこに、食料や応急処置用の薬も必要になります、現地の地図なんかも居るでしょう。もしそこが異世界なら武器や防具も必要になります。採集クエストならば、素材を持ち帰る余地もいります。

 そうやって準備をして、いざ向かえば天候や環境次第で上手く行かなかったり、入念に準備したものが無駄に終わったりと様々な事が起こり得ます。そういった事が旅の面白さにつながるのです。

 この冒険の楽しさを理解しないと、何で冒険者と言う職業が人気なのかという事が今一理解できないでしょう。単に金が欲しいならば商売をすればいい。名声が欲しければ騎士に成るなどの他の方法があります。冒険者を描くならば最低限、冒険の楽しさ、冒険の面白さを理解して描かなければなりません。そうでないのならば、別の目的の経過でしかなく、言ってしまえば目標への遠回りと言う事になってしまいかねません。

 さて、貴方は冒険者ですか? 貴方は何の目的で冒険をしていますか? その冒険は楽しいですか?

 もし冒険以外の目的があって、冒険を楽しいと思っていないのならば、貴方は冒険者ではありません。

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