小説で書いて覚える闇の歴史4

現世と異界の狭間からこんにちは。体の半分イマジナリー、貴方の心をインソムニア。本日もほの暗い歴史の深淵に見つめられながら恐る恐ると踏み込んでいきましょう。

 前回にちょろっと触れましたが、物語の歴史創作のネタになるかもという事で今後は各所の歴史的やらかしを適当に説明していこうと思います。面白そうなところをさわりだけ解説していくので、興味を持ったらしっかりと調べて行くと良いでしょう。

 では今回は前回でも触れた[魔女狩り]を、創作にも使えそうなネタとして解説していきます。因みに起きた出来事自体は洒落に成らないレベルで大規模の犠牲者が出ており、あまり笑えるネタでもない事はご了承ください。

□[魔女狩り]

 ヨーロッパ世界ではそれこそ古代ローマ時代から魔女狩りあるいはそれに類する迫害行為はあったという記録があります。まぁこの行為の裏側には魔女が存在し魔法がこの世には存在するという前提があるので、それこそ産業革命が起きて魔法などと言うのは迷信でこの世は科学の光によって照らされるという時代に突入するまでは、何処かしこで起きていたとも言えます。

 逆に創作の世界では、科学が十分に発展しても魔法と言う存在があるならば、この様な魔女狩りが、個人あるいは政府が組織立てて行われる可能性もあるという事ですね。

 ちなみにこの魔女狩りでヨーロッパの魔法使い達が絶滅した……なんてファンタジーな事では無くて、そもそも魔女ではない普通の人が大量につかまって殺されていました。魔女裁判と言う魔女をあぶりだす為の裁判はもはや拷問であり、一度魔女であるという嫌疑がかけられれば、魔女だと自白して火あぶりか、酷い拷問の末死亡と言う末路しか残されておりませんでした。しかも仲間の魔女を明かせば助かると言われ、居もしない仲間を白状させられさらに無関係な人が犠牲になりました。

 しかも殺された人の財産は没収され、多くは教会の資金となった為に教会側も最初は強く抑制しなかったことも原因と言えます。って言うか魔女狩りにおいては教会はあまり関与せず民衆の自発的な死刑が主だった影響であるとされています。まぁそもそも当時の民衆からすれば魔女って何ぞや? っという認識であり現在に語られている魔女のイメージは魔女狩りの最中に作られたものでしかなかった。

 結局魔女狩りの衰退は、魔女裁判の裁判官などの知識階級者が、近代化によって意識変化が起き、魔女と告発された物を無罪放免にする判決を出す事によって収束していった。つまり迷信に打ち勝つのは知識という事に他ならない。

 中世ヨーロッパをベースにして、教会などの信仰があり魔法が存在する世界であるのならば、この[魔女狩り]は決して避けては通れない問題であり、魔法使いの迫害問題においては作中でも一度は触れておくと良いだろう。どの様な和解案が通ったのか、政府はどう法整備したのか。あるいは作中の裏で未だに魔女狩りは暗躍して居るのか。その対応が作者の世界観構築の腕の見せ所であり、そして作品のオリジナリティに繋がる部分でもあるので、是非ともこだわって貰いたい。

 人狼はなぜ滅ぶのか? いくら人より強くとも群衆には負けるし、人の世に潜んでいる以上、素性がばれれば処刑されてしまう。人狼側の勝利条件とは如何に素性を隠し一般人を装い、また周囲の人の信頼を得て生活を送る事にある。その上で罪を誰かに擦り付けながら闇夜に紛れて一人ずつ群衆の数を減らしていくのだ。

 貴方は[魔女狩り]を行う群衆か? それとも闇夜で群衆を食らう[人狼]か?

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