さて前回、女性型の魔物とは恋愛が上手くいかない的な事を申し上げたと思います。
しかしそれではあまりに夢も希望も無い。自分は見た目が可愛い女の子だったら、中身が疑似餌や不定形や霊体だろうと構わず恋に落ちる自信があるという、ある意味本能に忠実な、そして無節操な人間性的にはややマイノリティ勢力な方々にも、一撮みの希望を与えてこそ小説家という物です。なぁに神話の様な自分で描いた嫁が動き出しただの、理想の美女を彫刻したら魂が宿ったのの奇跡に比べたらマシな物です。
何より相手はこっちを全力で餌にしようと……全力でこちらを堕とそうとしてくるのは間違いないので、苦労せずとも向こうから魅力的なアプローチをしてくる事には違いありません。行きつく先が幸せな家庭か腹の中かの違い程度です。
人類でもたまに脳機能がバグって、無生物(絵画等の芸術品)や次元の違う相手(画面の向こう側)等に婚姻をしだす者も一定数以上存在するので、彼女達(魔物)がこちら(餌)を恋人相手と誤認するのはまぁ同じ生き物って括りで言えば可能性が無くはないです。
では具体的にどうすれば良いかですが……。まずは相手と同種に変装する。少なくとも相手が見た目人間に化けている場合は、そう難しくはない筈です。そして向こうが同種を識別する方法が分かれば、なおさら擬態しやすくなります。匂いだったり特定の羽飾りなどの模様や、法則性のある鳴き声、行動様式、様々なパターンが存在します。動物学者なんかはそういった習性を利用して群れに紛れ込んだりして信頼を勝ち得たりするのであながち不可能ではないはずです。人間だって容姿が同じで通じる言葉を喋るならばちょっと違和感があっても仲間と認識するのと同じですね。
他には攻略対象の種族の生まれたて、あるいは卵などの状態で確保し、親として育てるですかね。その過程でこちら側の価値観や生き方を擦りこめば、だいぶこちら側に寄り添った習性を持つはずです。所謂洗脳教育ですね。まぁ自分の理想の相手を子供のころから養育するというのは、古典からあるやり方ですので。
あるいは、相手の脳をちょっと破壊して脳機能を一部麻痺させる事によって、バグを引き起こさせるという方法もございます。これはかの有名な手塚治虫氏も有名著作[火の鳥]作中にて実践したハイエンド萌であります。逆に自身の脳機能をマヒさせるでも全然ありですね。いっそ肉体改造して完全に相手と同種族になってしまえば、何のしがらみも無く恋愛が出来ますね。色恋沙汰で人間すら辞めるのはさすがの某吸血鬼氏も驚きでしょうが。
まぁそんな苦労をするくらいなら、同種族の人間の女性に求愛した方が絶対楽だと思うんですが。しかし同種の女性では満足できないという高次元な方は是非とも異種族恋愛を楽しんでみてください。あまり推奨はしませんが。
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