現世と異界の狭間からこんにちは。体の半分イマジナリー、貴方の心をインソムニア。本日は脳も筆も蕩ける中、頑張ってあーもうだめだ、エアコンの中で寝ていてぇ。
前回はストーリーラインについて少し話したかと思います。ここからもちっと細かく説明を入れていきたいと思います。とは言え、プロットも組めない人にストーリーラインについて話してもついてこれないかもしれませんので、ここで今一度プロットについておさらいしてみましょう。
まず[プロット]とは、物語における重要な出来事を因果関係で結んだものとなります。その始発点は主人公の動機、終着点は(物語時点における)目標達成となります。例えば。
起:少女がお腹を空かせながらマッチを売るが、誰も買ってくれない。
承:靴を盗られたりして身も心もつかれた少女は路地裏に座り込む。
転:少女がマッチに火をつけると、少女の欲しい者が次々に浮かんでは消える。
結:翌朝少女は雪の上で亡くなっていた。
まぁそこまで場面転換は無いのですが、少女がマッチを売っているが全く売れず、その所為で少女はお腹を空かせている。この場面で少女のマッチが長い事売れず、また少女もあまり満足に食べ物を食べれていないという事が分かります。そしてその所為で弱り、不運な事も重なって疲れ果て路地裏に座り込みます。寒さの中マッチを擦って暖を取ろうとするのは理に適っていますし、結局そのまま投資してしまうのも自然の流れと言えます。しかしこの物語はプロットだけで語ると単なる悲しい事件としか映りません。ここに彼女の背景などをストーリーラインで記述していきましょう。
まず少女の過程はとても裕福ではなく、少女もここ数日満足に食べ物を食べれていないという背景があります。また街の人も少女の様子を心配する様子が無く、マッチを買ってあげる様子もない事から、人々も裕福ではなく生活がギリギリと言う様子が分かります。つまり少女の厳しい世界なのではなく、登場人物や通行人全てに至るまでが全員幸せではないという事が分かります。靴を盗んだ少年も親がおらず仕事にすらありつけない、そんな浮浪児であったはずです。そんな中で少女は何か希望はあったのでしょうか? おそらくは明日を良きれるかも分からないそんな絶望の中にいたはずです。
希望も動機も無い少女はただ受動的に状況に流されるしかありません。しかしそんな少女に奇跡が起こります。寒さのあまり思わず灯したマッチの火、しょせんマッチの火では薪にでもくべない限り、暖を取る事は出来ないでしょう。しかし少女の目の前に少女の望んだ者が現れます。暖かい暖炉、おいしい食事……この描写から見るに、元々少女は何不自由ない裕福な暮らしをしていたことが分かります。工場の閉鎖か父親の急死か、一気に不幸な境遇に落ちてしまい未だに今の自身の境遇が現実と認識できていないのかもしれません。誰にだって、ああこうだったらなぁと、あの時は一番幸せだったなぁという幸福だった頃があると思います。きっと過ぎ去って無くしてしまった今だからこそ、それが自身の幸福であったと認識できるような。彼女にとってはそれがちょっと前までは当たり前のように受けていた日常という訳です。
そして最後の少女の死に顔はとても安らかな笑顔でした。これは彼女が幻とは言え自分の求めていた幸せという物を認識し、決して寒さの中苦痛に塗れて小声死んだのではなく、おそらくその夜だけはこの街の誰よりも幸せだったという笑顔なのです。これをストーリーラインで記すのであれば。
街の主要産業であった工場が閉鎖し、街に失業者があふれる。多くの家庭が生活の糧を失い路頭に迷う。少女の父親もそんな状況を何とかするために遠くに仕事を探しに出て行ったが、そのまま音沙汰もなく帰っては来なかった。→やむなく少女の路上でマッチを売りに出るが、多くの家庭ではマッチすら買う余裕はなく、そして裕福な家庭の者はこのような街には来ない。→誰もが希望を失い絶望に包まれる中、少女はマッチの幻の中、誰もが失っていた幸せを見つける。
ここでさらに物語に絶望感を与えるのであれば、いなくなったと思われた父親が商売で大成功して少女が無くなった翌朝に帰ってくるとか、工場が再開される話が街に広がり、人々に希望の灯がともるなどの演出があると少女の虚しさが増してグッドです。
他の物語でも解説をしていきましょう。
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