思考を伴う物語作りが、作品の良さを底上げする2

 現世と異界の狭間からこんにちは。体の半分イマジナリー、貴方の心をインソムニア。本日も胡乱なりしこの世界に、救世の一滴をば記しましょうぞ。

 謎解きと言うギミックにもいろいろなパターンがありまして、オーソドックスな殺人事件が起きてその犯人を見つけるというパターン以外にも、犯罪が起きてその犯人を捜す。あるいは犯罪者になって完全犯罪、あるいは犯行の完遂を目指すなどの事件系。

 宝探しや財宝探しなどのトレジャー系、政治や世間の流行やイベントなどの裏の真相を暴く社会系、単純にドッキリを仕掛けたり、文化祭等で成果を上げる日常系など多岐にわたります。

 おおよその考え方としては、目的(この場合宝物とする)を得る為に、その障害を用意するといったパターンで作ることが出来ます。宝を得る為には、宝を守る門番、罠だらけの迷宮の奥地、その場所を示す宝の地図という三段構えの謎を用意します。ここで重要なのは仕掛ける側の思考に断つという事です。謎解きにおいては読者が謎解きを楽しんでもらう必要があるので、読者の知らないところで謎が解けても物語の面白みに直結しません。なので、偶然や確立と言った運任せの要素は排除しましょう。

 仕掛ける側は宝を[誰にも渡す気は無い(封印)]か[試練を乗り越えた者に与える(報酬)]かによって方針も変わります。前者の[封印]の場合、誰にも渡す気は無いので、財宝の安置場所は永遠にそこに封印しておく、あるいは元々の所有者しか手に出来ない造りになります。初見では突破不可能な罠や、宝を手にした時点で宝が破壊される、あるいは迷宮が崩れると言った仕掛けも最終的に作動するでしょう。専用のマスターキーが無ければ開かない扉もあるでしょう。参考としてはピラミッドの内部等でしょうか。王の安置場所なので入るだけで罠や呪いで侵入者を殺し、道もダミーが多数存在し、本来の安置場所は壁に隠されています。そういった理不尽な仕掛けを、過去の文献や現場の痕跡、推測や最新機器などでかいくぐっていきましょう。

 後者の[報酬]の場合は、例えば謎の時のヒントを記した手記を子孫に残す、もしくは前述のマスターキーを受け継がせるなどして報酬の受け取り手を選定しているのが基本となります。選ばれた人ならば素通りできるように作られていて、それ以外の人には無数の罠が起動するという訳ですね。まぁ謎解きとしてはそのマスターキーを推測して複製したり、あるいは強行して罠をかいくぐるといった形になるでしょうか。

 この様に簡易な謎解きならば、障害とその突破方法のセットで考えて行くと良いでしょう。また正規の突破方法と非正規の突破方法もありです。それこそ金庫に鍵がかかっている、その扉をどうやって開けるのか? 金庫の正式な鍵を手に入れる、正式な鍵を複製する、金庫の鍵を開ける仕組みを誤作動させる、金庫に穴をあける、金庫を破壊する、金庫の中身を複製して出したように見せかける、金庫の中身を金庫を開けずに破壊する、あるいは中身の価値を失わせる等の様々なアプローチ方法があり、それらをどれだけ考えつけるかで謎解きの面白さは上がります。

 貴方は金庫の中身をどうしますか?

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