思考を伴う物語作りが、作品の良さを底上げする5

 現世と異界の狭間からこんにちは。体の半分イマジナリー、貴方の心をインソムニア。本日も雨の向くまま風の向くまま筆を走らせていきましょう。

 さて物語を面白くしようとするそこの貴方、しかしあーでも平和な世界にしちまったから争いとかいざこざなんて全然生まれて来ねぇんだわと思っているかもしれませんが、そんな事はありません。ってか、たいていの人がRPG風の世界観を作っていて、村の周辺にモンハンばりに凶悪な生物が跳梁跋扈している世界で平和とか言われてもって感じですが。

 作中で犯罪組織や敵対勢力圏、あるいは戦争国家などが無くても、物語のメリハリを生む出来事は起こせます。小さなところでは窃盗、どの様な世界でも犯罪は起こります。兄弟でさえ冷蔵庫のプリンを奪い合うのです。また近しい人の死も平和だとしても起こり得ます。死なないペットなどいないのです。あるいは事故、災害などの非常事態はどれだけ頑張ったとしても完全に防ぐ事は出来ません。特に文明が発達していないと事故や災害による家屋やインフラの破壊、そして天候不良による食糧危機は大事に発展します。周囲に野生の動物が居るのならばその対処も大事です。人名に危険が無くても農作物が襲われる可能性があります。これらは戦争とは無縁の平和な孤島でも起こりうる出来事です。

 そういうトラブルの対処こそ頭の使い所です。窃盗を働く犯人を突き止める。あるいは死を騒動の種にしないよう場を納める。事故や災害の予防や防災、その後の対処を指揮する。食糧危機の為の備えを用意する、食べられる物を用意する。害獣対策と予防などを知恵を駆使して対処すれば、物語のエピソードとして十分に足りうる内容に成ります。

 ただし、安易な解決策を取ってはいけません。事件そのものを簡単なものにしたり、ご都合主義な解決をしてしまうと内容が薄まって面白くなくなります。例えば盗みを働いたのは他所から来た盗賊で村に悪い奴なんていなかったとか。死んだ人間を魔法で生き返らせたり。事故や災害を事前に予知し起こる前に起きなかったことにしたり災害そのものを怒らないようにしたり、いくら食べても無くならない不思議な食べ物を作りだしたりなどですね。思考を伴わない事件解決は、読んでいて何も得るモノが無く、中身の無いモノとなってしまいます。事件や事故はある程度危機感を持って、そして誰一人怪我すら追わずに解決して皆平和の暮らしましたなんてくだらない事は止めましょう。誰も傷つかないのは見ていて気が楽ですが、何も感情が動きません。刺激が無いというのはすぐに飽きが来ます。平和なのはいいことかもしれませんが、退屈なのは緩やかに老いて死にゆく事と同義です。そんな老後みたいな物語誰が読みたいんでしょうか?

 皆さんも世界のニュースに耳を傾け、自分の物語に起きそうな出来事を模索しましょう。

面白チェッカー提供します こちらは貴方の小説の面白さを図るためのチェッカーです。

異世界ファンタジー作成ツールを提供します 異世界物を書こうと思って居る作家の人必見です!

あなたの小説に悪影響を与えます 良くなるか悪くなるかはあなた次第、己を信じて挑んでみましょう

コメント

タイトルとURLをコピーしました