[未来小説]物語作成講座編11 感動導線7

 ちょっと期間が空いたけども、頑張って続きを書いていきますよ。現在裏で執筆も行っている為、更新頻度は微妙な所。

■決意・覚醒・克服

 場面が大きく動く時、主人公の心、心境や覚悟が大きく変わる時でもあります。そういった場面では、主人公に感情移入した読者にも大きな影響があると言えます。

 考えが相違して居たり、主義主張が真逆だったり、長い間すれ違っていた相手と認め合い和解したりするのとかはだいぶ心動かされますね。

 主にスポーツ等ではこの導線が良く使われる気がします。改めて自分の心の弱さを認め、強くなることを誓ったり、勝利の為に全てを投げうつ覚悟を決めたり。あるいはそのスポーツの楽しさに気づく、負けて悔しさがばねになる、勝って勝利の雄たけびを上げてこのスポーツは楽しい、今初めてそう思えたとか。コツを掴んで上手くなったり、アドバイスを受けて上達のきっかけを見つけたり、練習や自主トレが自身の力になったことを実感したり。フィジカルやメンタルの変化は上手く描けば感動の伏線となります。

 また苦手だった項目や競技、等々を乗り越えるという描写も悪くないでしょう。別に人それぞれ苦手な物はありますし、それを悪いとは言いません。苦手があるというのはキャラクター性にも繋がります。しかし重要な場面で、大事な所で、あるいは誰かの悪意で。その苦手やトラウマと対面せざるを得なかった時に、それまでの克服訓練や気合や根性で、乗り越えた時読者の歓声が上がる事でしょう。

 大事な事は、この項目を使う為にはキャラ設定の段階で、キャラクターに弱点を設定したり苦手な要素を用意したり、あるいは本筋の展開に不得意や苦手意識があるなどのマイナス要素を事前に用意しておく必要がある訳です。

 キャラ設定の段階で、節目や場面展開を考えて弱点を付与する。こういうキャラ設定も慣れたらチャレンジしていくと良いかもしれません。あるいは感動を生むためにキャラクターに苦手要素を付与する事も考慮してみてください。

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