相手の望みを察する力が、創作の力となる4

Novel of forward

 現世と異界の狭間からこんにちは。体の半分イマジナリー、貴方の心をインソムニア。天気が多少悪かろうがよかろうが、絶え間ない執筆衝動により我を押し通す、其れこそが執筆道!

 そろそろ架空の御国批判はさておいて、タイトル通りの話でもしましょうか。

 往々にして作者の考える面白い作品と、読者が読みたい面白い作品には乖離が存在します。世の芸術家が生前評価されないという事にも通じる所がありますね。作品とは芸術であり芸術とは往々にして大衆には容易に理解されない物です。なんて高みで見物している様じゃ、現世で花咲かすってのは無理ってものですが。自身の中の面白さや楽しさ、信念や情熱を作品に叩きつけるのを芸術と言い、大衆や他者が望み期待する物を分かりやすく提供するのをエンターテイメントという訳です。

 さて、では執筆は芸術かエンタメか? 難しい話です。作品の質は芸術的でありつつも演出や中身はエンタメ的読み易さであるべきです。文章なんて言うのは、難しくしようとすれば何処までも出来ます。学術書や専門書などはそうでしょう。文学、小説は人に読ませるものである以上、読み易さを兼ね備えていなければいけません。ここでタイトル回収と行きますが、概ね読者とは、楽しい作品よりも読み易い作品を好む傾向にあります。それゆえに、まずは読み易さ、分かり易さ、入り込み易さを第一に。難しい設定や複雑な内容を、するっと読者に理解させる作家の技術はまさに芸術的です。出来る特訓としては、ビジネス用語や難解な専門用語を、全く興味の無い人に分かり易く説明できるように話していくといいかと。

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