真実(マアト)の瞳が汝を照らす3

Novel of forward

 現世と異界の狭間からこんにちは。体の半分イマジナリー、貴方の心をインソムニア。寒さが身に沁みますね、こんな日は真夏の青春モノや砂漠を舞台にした作品何かを書きたくなりますね。

 皆さん外側の世界にご執心なご様子で。Xでつぶやくのも、配信者を目指すのも、外部への出力、承認欲求を満たす為の行動に、精力的だなぁと思うこの頃です。誰かに認められたい、世間に注目されたい、自分には何か特別な才能が有って、他の誰にもできない自分だけの成すべきことがあるって思いたいんですよね。昔は中二病とか言われてたやつがメジャーデビューしたら承認欲求って今風な名前つけられた感じがします。まぁ正直そうやって行動したり悩んだりすること自体が、周りと同じな訳で、オリジナリティの欠片も無い訳ですが。しかし若い人にはままある物です。勉強や部活や趣味やら、丘に時間を使ってる余裕がねぇくらい熱中している物があるならそれで満足できるんでしょうが、どうにもそういった自分なりのオンリーワンが見つからない。結局世間の評価や周りの感想で選んでいる、自己の決定権を信じきれない。そういった自己認識が希薄な人が多い世代かもしれません。結局のところ、現実世界って大多数の人が平均と平均以下なわけです。トップ層は上澄みの何パーセント程度。百人いれば七、八十人は凡庸な一般人。その中で己を誇れと言っても難しいものです。どうしてもついつい、有名人の真似事をして、背伸びして一流な物を手に取って、特別に浸りたくなる。ダイレクトに他人の評価が飛んでくる今の時代は、なおさらに他人の評価に左右されがち。自己の形成が未熟なまま、世間の荒波に揉まれて、世間の流れを自分の意思と勘違いし、ノリや勢いで色んな事をやってしまいがち。

 危ない世の中です。若者ならば、まだまだやり直したり、気づくチャンスはあるのですが、大人になってその認識で居るとかなり危ない。結局自分の幸せって何だろうと自問して絶望しかねない。本当の自分が見えないまま、流されて生きる大人になると、怪しい勧誘やら宗教に引っかかって不幸になりかねません。自分探しの旅は子供の頃に済ませておきましょう。

 まず大事なのは己を知る事だと思います。「己とは○○であると定義する!」この様に強く断言できるほどに、自身の軸をしっかりと認識出来れば折れずに何とかやっていきけます。しかしこの定義づけがなかなか難しい。様々な経験や失敗や、それまでの積み重ねと選択によって形成されていく物ですので、一朝一夕の付け焼刃で出来る事ではありません。是非とも皆さんは今のうちに、座禅でも組んで事故問答とかしておいてください。長期休みがあるのなら、全部バイトとかに突っ込んで、来年に海外にでも旅行に行くような、大きな自分を探しに行きましょう。見知らぬ場所で迷子になった時に大事なのは、自分の今の場所を知る事です。目立つ建物は無いか、コンビニとか公共施設は無いか、道行く誰かに道を尋ねられないか。これは人生でも役に立ちます。自分が人生と言う道に迷っている時に、今の自分の居場所、立ち位置を知る事が重要なのです。遣りたい事はあるのか、それは将来につながる事なのか、誰かに相談は出来ないのか、身近に友人や家族は居ないのか。そうやって手探りで最善の結果を模索して行く事が、自分なりの正しい選択への一歩だと思います。

 皆さんも、旅行に行って道に迷ってみましょう。準備万端な工程も楽しい旅行には不可欠ですが、若いうちは困難を楽しみトラブルを経験し、取り返しのつく範囲で失敗をして、成長して行く事が重要です。

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