[未来小説]物語作成講座編3 「プロット(続使い方)」

 前回からプロットの利用を推奨している[Novel of forward]でございます。

 さて最初の方でプロットとは物語の重要なシーンを、因果関係で繋ぐと説明しました。ではその重要なシーンとはどのようなシーンを指すのでしょうか?

 基本的には自身が書きたいでよいと思います。その作品において描きたい場面、描写、展開を物語の核に置いておきましょう。次いで物語における転換期。事件が大きく動く場面や、話の根幹に関わる情報が開示された時、あるいは主人公の思考に変化が訪れるときなどが良いでしょう。その後に、その作品においての結末、主人公の目的達成が良いかと思います。あとは物語のスタート地点から、それらを因果関係で結んでいけばおおよその話は出来上がるかと思います。

 では次に因果関係を結ぶ方法を説明しましょう。

 よく初心者の方がやりがちなのが、物語の展開を作者の都合で動かすという事です。

 例えば主人公が剣技を極め、魔法をも極めて剣も魔法も最強な魔法剣士になるという話を作るとします。最初に動機付けで強さを求めて剣か魔法を極める所まではまぁいいでしょう。しかしその後魔法を極めるという展開を、そのまま最初に設計したとおりに魔法剣士になるからと極めさせるのは作者の都合でしかありません。最初の動機付けで強さを求めるならば剣か魔法のどちらかを修めるだけで十分なはずです。極めた後に別の道へと進む動機が十分に用意されていない、下手をすると単に飽きたからと言う投げやりな理由で別の路線へと進むのは、どう考えても無理があります。

 強さを求めるのであれば、剣だけでは足りず、魔法も取得して初めて通用する様な強大な相手を用意するとか。片方を極めた先でその道に限界を感じて、もっと強くなるために別の道をも模索する様な求道者的な考えを主人公にさせるとか。何かしらの説得力を持たせる必要があります。

 もし出したい場面を、無理やり繋げただけだと話の展開がおかしくなったり、キャラの言動がちぐはぐになったりと物語の質が大きく低下してしまいます。そうならない為にも、場面ごとにしっかりと因果関係を繋いでいきましょう。

 では因果関係をどうやって結ぶかについては次回、ご案内いたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました