小説雑談 異世界の常識って事

 はい日々飽くなき執筆欲求に突き動かされ、馬車馬のように紙面に筆を走らせておりますか? 異世界と現世の狭間からこんにちわ。

 さて今回は異世界の常識や知識に関して話していこうと思います。

 よく素人の書く小説において、たびたび見られるのですがどうも異世界なのに現代の常識がまかり通り過ぎでは? と思う訳です。この辺は作品や世界観を客観視しないと意外に気づけない事ではあるんですが。

 例えばおおよその読者は日本に住んで居て、日本の法律やルールに従って過ごしています。あるいは日本の習慣や慣習などに基いて、それが常識と認識しているわけです。この辺は少し世界観の説明でも触れたかもしれませんが、これがアメリカとかヨーロッパの方に行くとまた違った法律や規則がある訳です。それは異世界でも同じですね。

 まぁどこの国でもおおよそ通じるルールという物はあるんですけども。例えば国家として成り立つ以上、大抵の個人の財産は保護されてしかるべきであり、窃盗や強盗、殺人などの他者に危害や損害を与える行為は違反行為と設定されます。ただし貴族や王や侍などの特権階級が存在する場合、罪に対しての刑が軽い場合もままあります。これは暴力装置を独占し国民に武力の行使を抑制するのが国家の基本となるからです。そう言った基本を理解せずに、人類は皆平等だとか言って貴族の行いを断罪するのは正直言って場違いです。

 異世界を描く上では、まずその世界の法律やルールを意識する必要があります。そこの住人達が守っている規律や規制などを設定する事で、その世界の常識が生れるのです。

 獣の肉を食べる事が禁止されていた時代、兎の耳を翼に見立ててこれは鳥だと言って狩猟していたから兎を一羽、二羽と数える逸話がある様に、昔の欧州では水が安全では無かったので酒が日常的な飲み物であったように、特殊な方やルールの下では常識もまた特殊なものになります。

 さて異世界と言えば、やはり魔法ですね。魔法がある世界と言うのはまた特殊な常識があると思えます。その世界では一般的にどのような魔法があり、どの様な法律が敷かれて居るのか、そういった常識を設定せずにただ魔法をぶち込んでも、世界に歪が生れてしまいます。

 まず国家が機能する上では、魔法と言う力を独占、管理、掌握する必要があります。もし一般人が勝手に魔法を取得し自由に行使出来る上で国家がそれを抑制出来ないのであれば国家と言う組織を維持する事は出来ません。魔法が国家の平穏を揺さぶらない程度の力であれば放置しても良いのですが。

 転移の魔法が何処へでも自由に出入り出来るのであれば、それだけでも国家は維持できません。機密書類、用心の部屋、宝物庫などあらゆる場所に転移禁止処置を施す必要があります。他にも異空間に物を収容する魔法とかも、何処にでも凶器が持ち込めたり密輸が横行したりと、大変な事になります。

 よく登場する回復魔法もそうです。それが怪我の治療の一般的な処置となるとその世界の医療は回復魔法一辺倒になります。あるいは回復魔法が医療行為に近しい存在となる事でしょう。勿論両立する世界も構築できます。死者が蘇るような魔法があればまた常識も変わってきますが。

 また魔法が便利になればその分、科学の発展は遅れます。移動系の魔法があれば馬車や列車や船などの技術は遅れて行くでしょう。一応動力などを魔法の力に置き換えて科学の発展の代替にするという手法も良く用いられますが、結局それでは現実世界の追従に過ぎずやや凡庸な世界観になってしまいます。勿論独創的な世界観が最良という物でもないのですが。

 他にも治世、法律、宗教、人種、歴史など常識に与える影響は多々あります。どの様な条件が常識にどう影響を与えるのかを考え、どんな世界に成っていくのか、あるいは自身の望む世界を作る上ではどのような条件下で成り立つのかを考えてみましょう。

面白チェッカー提供します こちらは貴方の小説の面白さを図るためのチェッカーです。

異世界ファンタジー作成ツールを提供します 異世界物を書こうと思って居る作家の人必見です!

あなたの小説に悪影響を与えます 良くなるか悪くなるかはあなた次第、己を信じて挑んでみましょう

コメント

タイトルとURLをコピーしました