異世界と現実の狭間からこんにちわ。
本日も執筆に関するあれやこれやを語っていこうかと思います。
今回は読者の期待誘導の続きを説明していきます。前回触れたように、作品にはジャンルという枠組みがあります。そして作品にジャンルという枠組みがあると読者はその作品に過去作にある様な展開を期待します。例えば推理小説と言うジャンルの枠組みならば、人が死んだりして探偵が推理によって犯人を探し出す、みたいな展開を期待しますし。恋愛物ならば男女が出会って恋に落ちるような話を予想して読み始めるわけです。そこにですよ、推理物なのに事件が発生せずに主人公が永遠農作業をしてたり、恋愛物なのに生き別れた恋人を探す旅に出てイチャイチャせずに視線を潜り抜けて強くなる描写を描いていると、読者の期待を裏切るわけです。ある程度ジャンルの描写の沿いつつ、裏切るのであれば読者に評価されますが、全くジャンルに沿った内容を展開しないのであれば読者にあきれられてしまいます。一応は農作業の傍らで農業が上手く行かない原因や首位の問題を推理で解決したり、命がけの冒険と同時進行でヒロインと恋愛していたのならばギリギリジャンル違いでは無いので読者に受け入れられる場合もありますが。
自分がどの様な物語を書こうとしているのか、その作品はどのようなジャンルに成るのか、そしてそのジャンルで有名な作品はどのような展開をしているのか、読者はそのジャンルにおいてどのような展開を望むのか、それらを調べた上で自分がどのような物語を描きたいのかを貫き通せば、面白い作品に近づくと思います。勿論あまりジャンルに捕らわれないというのも大事ですが、ある程度はジャンルの流れを意識して構築した方が読者に読み易く仕上がります。
結局テンプレートな作品と言うのは、皆毎回同じだよなと言いつつも見てしまいます。五人戦隊ものや少女が変身して戦う系や古くは水戸黄門様、時代劇、刑事ものサスペンス等は基本的な流れは踏襲して作られます。しかし導入や細かい所は毎回ちゃんと違うように作られており、今回はどうやって展開するかを皆気になって見てしまう訳です。
自分が書こうとしているジャンルの作品をとりあえず読み込んでみて、大体の作品に共通するジャンルのルールを把握しましょう。その上で変えられる所、あるいは自分ならもっと面白く出来ると思った所をどんどんと変えていきましょう。物語を構成するのはパズルに近くて、最初はいろんな作品から寄せ集めて継ぎ接ぎの最強物語を作る所から始めるのが手っ取り早くて楽です。勿論そんな全部他所から持って来た物ばかりで作品を作っても、それは自身の作品とは成りません。それを下地に自分なりのオリジナリティを加えつつ、加えた要素によって変化していく設定を再構築していく必要があります。場合によっては追加された要素次第で作品のジャンル自体を変更するという英断も必要です。推理物にしようと思ったけどあまり推理が得意じゃないし、農業の場面がどうしても多くなるのならばほのぼのライフ系に変更しても構いませんし、恋愛を描くよりも主人公の冒険の方が書いていて楽しいのならば冒険家活劇にシフトした方がストレスなく書ける事でしょう。
もし何か作品を読む事があれば、その作品はどのようなジャンルで、どの様な共通ルールに従って描かれているか、そういった要素に注目して読んでみてください。
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