現世と異界の狭間からこんにちは。今回も飽きずに小説よもやま話語っていこうと思います。
前回までに子供ならば思春期特有の、大人ならば哀愁漂う行動を取らせよと説明したと思います。そうする事でそのキャラの等身大の魅力が描けるという訳です。また子供はわりかし大人びた言動にあこがれるので、あまりにも子供っぽい様子は逆に子供っぽさから離れてしまいます。大人は大人で、あえて大人っぽさを演出しなくても、自然体で大人の雰囲気が出ますので無理して大人らしい行動をさせない方が良いでしょう。勿論、サブキャラの中には[ザ・こども]といった感じのガキや[大人のお手本]の様な大人キャラを登場させる必要がある場合もあります、そこはそういったらしい役が必要な場面でもありますので、思いっきりぽい演技をさせましょう。
○○っぽい演技と言うのは、主要キャラにおいては忌避されますが、モブやサブキャラならばキャラクターの記号化につながるので、○○っぽい言動のキャラにしておくのが無難です。見た目でもわかる盗賊っぽい敵や、格好も言動もまさにお嬢様なキャラ。鎧を着て見た目も真面目そうな騎士、如何にも魔法を使いそうな格好と言動の魔法使いなどですね。主要キャラの場合はあえてそう言ったっぽい容姿や言動から外した設定で挑むべきですが、サブキャラに無駄な労力を使っても仕方ありません。
そういう意味では、思春期の言動は早く大人になりたくて、大人に憧れてて、格好を付けたり背伸びしたりして、しかしまだ子供っぽさが残るというギャップを内包していますね。哀愁漂う大人は、大人なのに情けなくて弱音を吐いてしっかりして居なくて頼りないという大人らしからぬギャップを持っています。しかしそれが良いのです。運動や勉強や趣味に没頭して青春している子供が、異性の魅力に気付いてドキドキして何だこの感情は!? っとなる感じが。そして子供っぽい弱音を吐いて何をやってもうまくいかない駄目な大人が、それでも投げ出さずに大人を続ける様子に、読者がドキッとしてしまう訳です。
こういった要素は他にもあります。幼馴染の女の子の普段はまったく気にして居ないのにさりげなく身の回りをしてくれている母性になんとなく家庭の雰囲気を感じたり、あるいは警官や医者や神父などの職業的なイメージがあるキャラは、性格が身にまとう職業とは正反対であった場合に、その職業に準じた行動を取らせるとギャップが生れたりします。口が悪くて普段下ネタを好んで口にする駄目な大人なシスターが、儀礼の際に粛々とした大人っぽい雰囲気を醸し出した時に、妙に意識してしまったりですね。こういったギャップを駆使すると、魅力的なキャラが海御出せやすくなりますので是非とも色々と考えてみると良いでしょう。
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