戦いは数じゃないよ兄貴! 2

 現世と異界の狭間からこんにちは。体の半分イマジナリー、貴方の心をインソムニア。本日も小説のあれやこれやを語り合っていきましょう。

 前回は戦争についてさわりだけ話したと思います。今回はその続きから。初心者の方は国家が武力を持てば戦争を行うと考えがちですが、それは誤りです。大抵の国家は自国内で解決するよう努力します。それでもどうにもならなくなった場合に戦争を行うのです。

[第一次世界大戦]

 産業が発達し、ヨーロッパ圏で生産品が過剰生産され自国内で消費しきれなくなり世界同時不況が起こります。その打開の為にヨーロッパ各国は植民地獲得に力を入れ、それにより対立が起こります。欧州での戦いで列強国が消耗したのを見て他の国家もこの機に列強国入りを目論み、戦火が世界全土に広がっていったと言えます。

[第二次世界大戦]

 世界恐慌が起こり、世界中に不況の波が押し寄せる。特にドイツは第一次世界大戦の敗戦国として多額の賠償金を負っており、いよいよ経済が危なくなり戦争へと踏み切る。特にイギリスやフランスなどの植民地を持っている国は、他国からの輸入を制限する事で乗り切りますが、植民地を持っていないドイツやイタリアなどは窮地に陥ります。

ついでに[ガ〇ダムの一年戦争]

 増え過ぎた人口と悪化する地球環境の改善策として、大規模な宇宙移民政策が行われる。しかしやり方が強引だったうえに、宇宙移民者はスペースノイドと言う差別対象となった。さらに宇宙移民者の住むコロニーの自治権は認められているモノの、その管理は地球が掌握しており、宇宙移民者に地球の参政権は与えられない等の完全にコロニーを属国、植民地扱いと言う構造であった。その事でコロニーのサイド3が独立戦争を地球連邦に仕掛けた事で一年戦争が始まる。

 この様に戦争が起きる前には、不況、恐慌、不作、経営不振、あるいは一部の物だけが得をする経済、社会構造、等の人が不満を抱く下地が存在しています。戦争は持つ者が欲をもって行うのではなく、持たざる者がやむを得ず選ぶ選択肢というのが分かると思います。歴史の初期の戦争も、農耕による食料供給の安定化、そこから人口増加によって国土を拡張しなくてはいけなくなると言った流れがあり、そこから隣国と衝突してしまう事が良く見られます。

 リアリティのある戦争描写にするためには、戦争の発端とその直前までに起きていた世界の状況をしっかりと構成しておくべきでしょう、そうすれば起こっている戦争のディティールが上がります。戦争はやむを得ず行う最終手段であり、そして自国の経済と人口を消費して継続するので、何かしら成果を得られるまで止まれない物でもあります。もし途中で止めてしまっては、国力と人口を無駄に消費した国家として衰退してしまいます。

 戦争とは滅ばない為の死ぬ覚悟か、確実に勝利をつかむ為の算段がついて初めて決行する最終手段である事を、肝に銘じておきましょう。

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