現世と異界の狭間からこんにちは。体の半分イマジナリー、貴方の心をインソムニア。本日も酸いも甘いも噛み締めて人生と言う名の傑作小説刻んでいきましょう。
前回からギャグについていろいろと考察していっております。しかしまぁ面白いギャグを作る為には、其れこそ様々な作品を見たり、漫才を嗜んだりといった勉強も大事でございます。特に話術が主体の笑いにおいては、漫才や落語などの話芸はとても参考になります。何なら漫才のネタを自身で書いてみると良いでしょう。如何に話芸が難しいかが分かると思います。
リアクションなどの瞬発力の居る展開もありますが、そういうのは行間や会話のテンポも読む必要があるので、今回は会話の流れから笑いに繋げて行く感じにしていきましょう。特に落語は淡々とした流れからオチの構造で笑いに繋げて行くので初心者でもまねしやすい構造になっております。
例えば有名な「じゅげむ」はやたらと長い名前を連呼する事で、繰り返すしつこさと言う笑いを生んでいます。応用で登場キャラに異様に長い名前のキャラを用意して連呼させて「いや略せよ!」っと突っ込みを入れるのが基本ですね。
「俺の名前はバン・クルンテープ・マハナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラアユッタナー・マハーディロッカポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラ―チャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタットティヤウィサヌカムプラシットだ」「え? なんて?」「だから俺の名前はバン・クルンテープ・マハナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラアユッタナー・マハーディロッカポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラ―チャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタットティヤウィサヌカムプラシットだと言った」「いやなげぇよ略せよ」「失礼だな、両親に付けてもらった大切な名前を略すわけがないだろう!」「それぜってー両親の愛情じゃないからな、んでそのバン・タマネギアラクミジンギリ・パンコ・タマゴ・シオコショウ・ギュウニュウ・アイビキニク・マゼテケイセイ・フライパンデコゲメガツクマデヤク・ヒックリカエシテモウジュップンさんは」「誰がヒックリカエシテモウジュップンさんだ! 俺はハンバーグか!」
とこの様にネタとして弄ることが出来ます。
次いで「饅頭怖い」ですね。こちらも人間心理を逆手に取る心理戦とかをあえて笑いに昇華しているという高度な手法を取っております。まぁ心理戦や高度な推理を上手く応用すれば笑いに昇華できるという事でもあります。考えてもみてください、とてつもなく頭のいいキャラが、その頭脳を焼ききれんばかりに全開にして隣の席の人物から借りた教科書の落書きを考察してたりすると笑えるじゃないですか。くだらない、ばかばかしい事を大真面目に取り組むことは笑いに繋がるという事です。
「時そば」も有名でしょう。詐欺や悪戯などのクライム系のネタに通じる事があるかもしれません。悪い事って言うのは誰しもちょっと興味を惹くじゃないですか。コントとかでも犯罪で失敗する様子が笑えるように、悪人や悪いやつが失敗したり滑稽なさまと言うのは面白さに繋がります。
皆さんも日々構造的な笑いを求めて精進していきましょう。
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