現世と異界の狭間からこんにちは。体の半分イマジナリー、貴方の心をインソムニア。本日も突き上げた拳の如く、眼先に掛かる闇夜を筆一本で振り払っていきましょう。
文明は歴史の積み重ねによって生まれます。作者が何気なく追加した設定でもその世界では歴史ある物として扱わなければなりません。よくありがちなのが、魔法やスキルの設定を適当に放り込んだために、こんな世界まともに機能しねぇなぁって奴ですね。ゲームの世界ならいざ知らず、行動によって勝手にスキルが取得される世界なんてどう考えても能力者を制御できる訳がありません。あるいは神によってランダムにスキルが習得できる世界も、為政者にとってはいつどこで反逆者が生まれてもおかしくはないので心穏やかではいられません。個人で簡単に魔法を取得できる世界もそうです。武力を国家が独占できないのであれば国の体裁が保てません。
もしスキルがある世界ならば、まずはスキルの強いやつが上に立ちます。その後でスキルを継承できるのか、スキルをどうやって取得出来るのかという研究が行われる筈です。そういった世界では結局スキルの強さではなく、スキルを管理する能力や知識を持つ者が上に立ち、スキル社会を運営しそして希少なスキルやスキルを無効化するなどのメタ能力者をスカウトしスキル国家を作り上げていくはずです。
魔法も同様で、強い魔法が使える事が重要なのではありません。魔法の取得方法や知識を独占した者が上に立ってその社会を管理するのです。
この辺は古代の、青銅技術や製鉄技術に通じる所があります。科学力や文明で他者を圧倒すれば世界の覇権を担うことが出来ます。その後侵略や内部崩壊により覇権国家が滅んで、技術が周囲に拡散し各地の国家が発展していくわけです。その際に古代ローマ帝国の様に文明が大きく衰退する事もあり得ます。国力を大きく維持し続けるには、なるべく王族や支配構造が長く継承して行く事が重要です。
その上で、技術や知識を独占しておくことも重要なのです。ではそろそろ闇の歴史についてもはないs手行きましょうか。皆さんも[魔女狩り]と言う言葉はご存じでしょう。実は割と近代まで行われた悪習で、宗教国家ならではの闇とも言えます。宗教で市民を管理していた西欧圏ですが、信仰心が高いゆえの市民の暴走を抑制することが出来ませんでした。
人狼ゲームの様な物で、神による明確な敵が存在する世界において、誰かが死ねば周囲の居もしない人狼を探し、無実の村人を処刑してしまうのです。もし文明の歴史を考えるのであれば、暗黒時代、魔女狩り、禁酒法時代、生類憐みの令、アヘン戦争等の闇の人類史もしっかりと履修しておくべきでしょう。
皆さんも多くの人類がやらかした失敗を糧に、偉大な歴史を紡いでいきましょう。
面白チェッカー提供します こちらは貴方の小説の面白さを図るためのチェッカーです。
コメント