現世と異界の狭間からこんにちは。体の半分イマジナリー、貴方の心をインソムニア。バカな! もうこんな所まで追手が! くそ、ここは俺に任せてお前らは先に行け うぉぉぉぉ!
前回に引き続き、世界のやらかした暗黒の歴史を考察していきましょう。今回は日本で施行された悪法、生類憐みの令をご紹介します。
□生類憐みの令
まずは基本のおさらい、生類憐みの例とは江戸幕府将軍、徳川綱吉によって施行された法令です。捨て子や病人、高齢者や動物を保護しようって内容です。聞いた限りでは悪くないように聞こえますが、犬を殺したら死刑、犬猫を繋ぐことを禁止、鳥、貝、エビを料理に使う事を禁止にと、なかなか厄介です。結局施行した将軍が無くなり順次緩和され徳川吉宗によって廃止されています。捨て子を禁止にしたり遺棄された子供を保護する仕組みが構築される等評価される部分もありますが、生き物を食べる事に制限が掛かったりと庶民には窮屈な法令だったようです。漁師以外は釣りが出来なかったり病気の家畜を殺せなかったり、家畜が襲われたので犬を殺した侍が切腹されたりと人には大分優しくなかった様子。いくら建前はいい事だとしても、それを強制すると社会は上手く回らないってことです。
ファンタジー設定でも、似たような法令はちょくちょくあって、おいしそうな果実だったり、なんで食べられそうな生き物がいるのに飢えてるんだと獲物を買って調理したら、実は法令で禁止された食材で捕まるって言うのは昔のファンタジー設定では結構ある設定でした。
前回の禁酒法でも触れましたが、その世界で使われているモノをあえて法律で禁止するというのも面白いやり方です。例えば魔法がある世界であえて魔法を禁止にするという法律があるとすると、生活様式は現実世界と変わらない物の何もかもが不自由に見えてきますね。まぁ科学とは違う何かの代用品が出来ているとはお思いますが、そういったものを考えるのも楽しいでしょう。
皆さんも日常で何を禁止されたら困るのか、そしてその代用品はと考えてみましょう。
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