相手の望みを察する力が、創作の力となる6

Novel of forward

 現世と異界の狭間からこんにちは。体の半分イマジナリー、貴方の心をインソムニア。また少し寒くなってまいりましたね。油断せず、気を引き締めて行きましょう。

 前回に続いて、今回はK国についても考えてみましょう。かの国は、まず国家としての自覚が足りないです。C国を、中世のノリで現代を行く国家とするのなら、K国は規模を大きくした村でしかないですね。K国人は良い言い方をすれば素直で、指導者の思惑に乗せやすい。しかし勤勉とは言えず即物的で、感情的かつ短絡的、要するに村人ってことです。

 どれほど優秀な船員と高性能な船、ベテランの船長に詳細な海図を揃えても航海が必ず失敗する要因をご存じですか? それは目的も無く目標も定めずに船出に出る事です。

 国家としての、基本的な目的としては国を維持し続ける事、国民を豊かにして国力を高める事だと思います。どの国もそれをどう達するかを具体的に考えて国家運営していくわけです。しかしK国はそうではありません。かの国の基本目的は反日です。反日する事がアイデンティティであり、国力とか国民の幸せなどは二の次となります。村規模だったら隣の村が嫌いなので村人総出で嫌がらせや蔑みを決行するぞとやってもまぁ運営出来ます。しかしそれを国家規模でやっているのだから、もう。

 反日すればどこかからお金や食べ物が贈られるというのであれば、国家運営の方針として成り立つのですが、いくら反日をしたところで国内が盛り上がるだけでお腹は膨れません。むしろ外交的にはマイナスです。本来はそれとは別に国家運営をきちんとしなければならないのですが、K国人の中から選ばれた指導者はK国人でしかありません。それに、楽な方へと流れるK国人から、血を流して体制を変えるような英傑が生まれるわけもなく、さらに言えば他力本願なので誰かが何とかしてくれないかなと空を見上げる事しかできないわけです。何故独立国家をしているのか疑問なレベルです。

 まぁそもそも国家運営を出来る能力が無かっただけですので、現状の滅びへと進んでいっているのは当然の結果と言えます。その割にK国人は偉大な歴史を欲しがったり、かつての覇権国の様な周辺国から羨望されるような立ち位置を望んでいるわけです。分不相応と言う言葉がしっくりきますね。戦争に成ったら一目散に逃げだし、重要な局面でも日和見して最後まで決断できず、リスクを負ってでもハイリターンに掛ける事も出来ない。そんな村人達が王様に成れるほどこの世界は甘くありません。

 もしK国が滅びの道から外れる為には、血を流す覚悟をして、戦火や茨の道を進み、そして苦しい時を耐え抜き、コツコツと新しい物を積み上げる必要があります。具体的には、政治的に二分化している政局をテロにしろ武力にしろ徹底的に衝突し合って国内の思想を統一し、そして頭上のテロ国家との戦争の覚悟を決める事です。半島が統一してようやく村から国への第一歩が踏み出せるでしょう。

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