現世と異界の狭間からこんにちは。身体の半分イマジナリー、貴方の心をインソムニア。季節は移ろい四季折々の顔を魅せます。夏は暑く冬は寒い。春は朗らかで秋は過ごしやすく……最近顔を魅せない人達が何人かいますね、生きているのか心配に成ります。
さてさて、またも移民問題が荒れています。人は己が周囲百メートル前後しか世界を認識できないとされるのであれば世界の危機です。今世界各国ではグローバリズムと多様性による歪によってさまざまな事が巻き起こっています。そしてその多くは崩壊へと踏み出しています。何が悪かったのか。
アメリカ、中国、ヨーロッパの例を見ても分かる通り、移民で成功した国家は今の所ありません。結局それぞれのコミュニティで集い対立構造が生まれています。皆で手を繋いで世界平和を、なんてのは夢物語でしかないわけです。
マウスを用いた楽園実験という物がありまして、これはマウスに十分な居住スペースと餌を水を与えて何不自由なく暮らせる環境を用意したらどうなるのかを観察した実験です。結果としてマウスは十分なスペースがあるにも関わらず、特定の場所に集ったりあえて不便な場所に住む集団が生まれたりして、結果的に餌を取り合う必要も無いのに差別とカーストが生まれ、最終的に無気力化して滅んでしまいます。安易な楽園に移り住んだとしても、生き物はそこに順応は出来ないという訳です。
移民問題がそれに近しいかは定かではありません。しかし移民が先進国に移り住んだとして、その文化に帰依し発展に貢献できるかと言えばおそらくNOと言えるでしょう。もとよりそのような素養がある人は自身で勉強して移り住んでいます。第三者の手によって移り住んだだけではその環境に依存して寄生するだけとなるでしょう。そして元からいる人達も、第三者によって勝手に連れてこられた、協調性の無い移民に自分達の環境が荒らされる事で無気力化する恐れもあります。あくまでもマウスの例ではという注釈は入りますが。
単純な労働力が欲しいのであれば、それは各地に工場や農場を展開しその国で行うのが正しい。自国でしか行えない作業であれば、機械化や多少の高級化はしょうがないと割り切るしかないでしょう。現在抱えている問題は、少子化と世界情勢の不安定化。どちらも移民では根本解決に成りません。
そもそも日本において少子化は、政府の税金の取り過ぎと、税金の使い方が悪すぎる事が起因しています。海外にばらまいてキックバックで懐に入れている分を少しでも、子育て支援に回せばかなり回復する可能性が高い案件です。世界情勢の不安定化は、各国と協力して挑まなくてはなりません。下手をすればかつての世界恐慌の二の舞とならぬよう気を付けたい所です。
現状貧困国には、貧困国足りえる地政学的な問題が根差しており、安易なそして速やかな解決方法はありません。多少の支援を行い、脱出を目指す人たちを多少なりとも救う以外は、国民性と割り切ってしまう他ないのかもしれません。もし根本的に解決をしようと思うのであれば、一度階層社会を経なければならないかもしれません。
中世期の貴族社会は、今の人権主義的な価値観では平等では無いという事で悪とされています。しかしそれほど悪い政治形態だったでしょうか? 一定数の知識層に知識と経験を醸造させ、愛国心を芽生えさせる。その過程で文化を確立させて、国民全体を共同体化する。その上で自国内で革命が起きて民主主義に変わって行かない限り、国としての発展は出来ないのではないかと思います。第三国が手を出しても国という物は変わらないのです。そろそろ人類は、人は生まれながらに平等であるという世迷言を否定しなくてはいけません。神の下では、法の下では平等というのは良いんですが。どう考えたって先進国の資産家の子供と貧困国の子供には生まれ持っての環境に差がありますし、同様にアジア人系統とアフリカ系統にはフィジカルで差があります。そんな事は子供でも分かっているはずです。勿論努力してその差を埋める為に、援助をする事は正しい事ですが。努力する気も無い人にも同じようにしようとするのはどうでしょうか。
人には適材適所があり、向き不向きが存在し、得手不得手があって千差万別の違いがある。それを認める事が多様性で、その利点を上手く使う事が真のグローバリズムと言えるのではないでしょうか?
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